微細化作用を引き起こす力の1つであるせん断力とは、どのような力でしょうか。ここではせん断力の解説をするとともに、同じく微細化作用を引き起こす力のキャビテーション力や衝撃力についても紹介します。
撹拌によって生じる作用(撹拌作用)の1つに微細化作用があります。例えば1つの容器に固体と液体が入っている場合、撹拌による微細化作用を発揮することで個体を細かくすることが可能です。そして、微細化作用を引き起こすために必要な力の1つがせん断力です。
液体が1枚の板だと仮定して、それらが積み重なったのが液相です。液相の一番下の板をゆっくりと、一番上の板を早く動かすと液相は変形します。このように、速度の差によって変形が生じる力がせん断力です。
せん断力の速度はロータと回転数で決まります。粘度計には複数のロータが付属していて、抵抗レンジ内であれば複数の回転数の中から選ぶことが可能です。つまり、ロータの種類や回転数を選ぶということは、測定時のせん断速度を決めているということです。
ニュートン流体では粘度がせん断速度に依存しないためどの条件であっても理論上は同じ粘度になりますが、非ニュートン流体ではロータ種類や回転数によって測定粘度が異なるのです。
ロータの種類や回転数で粘度が変わるとなると、どの粘度が正しい粘度なのか疑問に感じますが、どの粘度もそれぞれのせん断速度での粘度と言う意味では正しい粘度です。そのため、非ニュートン流体の粘度は「見かけ粘度」とも言われます。
水を加熱すると水蒸気になりますが、圧力が低下しても同様に水は水蒸気となります。撹拌羽根によって流体が動くと、瞬間的に圧力が低下するため流体の一部が気化することも。このとき、急に体積が膨張したことによるキャビテーション力が働きます。
衝撃力とは、質量のあるものが衝突したときに生じる巨大な力のこと。撹拌羽根が流体に衝突することによって衝撃力が働きます。流体速度がゼロのとき、付与する衝撃力が最も大きいです。
タービン翼は、円盤にブレードを取り付けた形状の撹拌翼です。プロペラ翼と比較して、せん断力に優れることが特徴。消費動力は大きいですが、せん断力の高さを生かして気液を分散させたり、液滴を微細化させたりする用途に適しています。

独自の4カップ仕様により、最大80Lの大量処理が可能。
防爆仕様のため大量の材料を混ぜても安心
シリカ、高粘度樹脂、ワニス、セラミック増粘剤、オイル、UV硬化性樹脂など

1カップ300mlから7000mlまでの間で、中容量のラインナップが最多。
撹拌による温度上昇を抑制することができる
接着剤、フィラー、導電性ペースト顔料、酸化チタンなど

研究用コンパクト機のなかでも、100mlの小型モデルあり。
新規材料でのレシピ提案のアフターサービスあり
シール材、グリス、ガラスペースト、シリコーン樹脂、PDMSなど
2021年11月2日時点で、Google検索で「撹拌脱泡機」と検索し表示されたメーカー公式サイト19社の中から、「カスタマイズ可能」「レンタル可能」「デモ利用可能」の記載があった3社を表示しています。それぞれのメーカーが製造している機械のラインナップの特徴を基に、利用シーンをお勧めしています。
【選出基準】
多量・大容量の処理向き…一度に合計40L以上の処理を行える機械を製造しているメーカーを選出。
小~中容量の処理向き…300mlから1Lの容量で処理可能な機械を多種製造しているメーカーを選出。
小容量での開発処理向き…100mlの容量で処理できる機械を多種製造しているメーカーを選出。