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食品に使用できる撹拌機

食品で使用できる撹拌機は数多く存在しており、それぞれの撹拌機で特徴が異なってきます。このページでは代表的な撹拌機の特徴などを紹介するので、ぜひ食品で使用可能な撹拌機を探している方は参考にしてください。

食品加工で導入できる撹拌機

食品加工に導入されている撹拌機の特徴について紹介します。

スーパーミックスシリーズ

特許も取得した撹拌機であり、より高い攪拌機能を追求してつくられています。撹拌機の中でも重要なパーツであるインペラにこだわっており、用途に応じて液流動特性を発揮できる高性能なインペラを搭載可能です。

ポータブルミキサー オールステンレス仕様

非常にスリムな撹拌機で、オールステンレス仕様になっているのも特徴のひとつです。高速用のS15インペラが標準仕様となり、オプションにてHSR100インペラに変更もできます。HSR100は粉体溶解に特化しており、ダマになりやすく溶けにくい物質も効率的に攪拌可能です。

マルチSミキサー(S0~S2シリーズ)

従来のマルチSミキサーよりも15%ほどコンパクトになっています。さらに高効率系インペラを採用したことで、性能面でも大きく向上。またベークライトギアを採用し、長寿命かつ静音性実現しています。

マルチSミキサー(S3~S9シリーズ)

よりコンパクトなタイプの撹拌機です。部品の共通化を図ることで、従来よりもコストを大幅に削減しています。また回転数とモータの組み合わせが17段階となり、要望に応じた攪拌がしやすいよう調整も可能です。インペラは3枚軸流1段を開発しています。

D形・E形トップミキサー

D形のトップミキサーは減速機・変速機・モーターを簡単に取り付けられる立形の直結タイプの撹拌機です。E形トップミキサーはメカニカルシールの着脱も容易で、安全かつ能率的に行えます。化学工業や繊維工業など幅広いシーンで活用できるでしょう。

マルチAミキサー

徹底的にコストダウンを図り、小さなフランジを取り付けた撹拌機です。中速形・低速形・無段変速形といった種類がラインナップしており、用途ごとにあった撹拌機が選択できます。たとえば無段変速形では流動粘度や液量など柔軟に対応可能です。

EGミキサー

性能と利便性を兼ね備えた比較的コンパクトな撹拌機です。小容量から中容量までの生産に対応しており、本体の操作パネルで簡単に操作ができます。非常時には緊急停止する機能も搭載されているので、安心して使いやすいでしょう。

IH式大型炒め機チャーカン

IHの高火力と二刀流の攪拌によって本格的な炒め物を再現しやすい撹拌機です。炒飯なら「あおり攪拌」、焼きそばには「かき混ぜ攪拌」を選ぶことができ、用途に応じた攪拌子を選択できます。また鍋形状にマッチしたIHコイル形状を開発しており、鍋表面の温度分布の均一化を実施。鍋底温度・品温なども自由にコントロール可能です。20品目までプログラム登録もでき、攪拌速度・火力・温度も自動的に制御しているので材料をいれるだけで、同じような仕上がりが再現できます。

アームミキサー

人の手で混ぜているような力加減を再現した撹拌機です。たとえば材料を潰してほしくないメニューであっても、ソフトタッチで混ぜ合わせるので具材を潰すこともありません。またポテトサラダ100キロを混ぜ合わせるのに120秒ほどと、短時間で仕上げられるでしょう。タンクが台車式になっており、取り外しも可能です。複数のボールを組み合わせることもでき、生産量アップも実現できます。また清掃もしやすく、衛生面でも大きなメリットがあるでしょう。

横型ミキサー・一軸式SMシリーズ

強力な攪拌によって素材の風味を失うことなく、短時間での製造を可能とした撹拌機です。数値化されたボリュームスイッチによって、適した攪拌速度設定が容易にコントロールできます。攪拌羽根の種類も豊富で、商品に合った攪拌羽根の提案も可能。クッキー生地・パン・餃子・ハンバーグなど多彩な種類のメニューに活用できるでしょう。ハンドル転倒・自動転倒のタイプがラインナップしており、材料の投入や取り出ししやすい偏芯転倒タイプもあります。

横型ミキサー・二軸式FDMシリーズ

二軸のパネル羽根とオーバーラップ攪拌によって素早く混ぜ合わせることができる機器です。攪拌インバーター変速式を採用し、攪拌速度を自由に設定できます。餃子・ハンバーグ・ミンチ・鮭ほぐし・塩辛など様々な用途で使用可能です。またギアボックス式も採用しており、タンクとギアボックスの間に空間を設けることで、タンク側にkグランドパッキンにて保護することで、異物の侵入も防ぎやすくなります。

サニタリー型ミキサー

日本国内・国際特許を取得した製品で、攪拌羽根と軸シールの部分が工具不要にて分解洗浄ができます。そのため衛生面も良い状況を保ちやすいでしょう。一軸式のSM型・二軸式のFDM型のどちらにも対応。攪拌羽根・軸シールの部分だけでなく、タンクごと脱着できるタイプも用意しています。タンク自体が台車式になっているため、比較的移動も楽に行えるでしょう。

加熱撹拌機ガス式・IH式

餡づくりに向いている商品です。ガス・IHの両方に対応可能で、ガス火床では特殊セラミック製の内筒構造によって鍋表面温度の分布均一化を実現。またIH火床ではガス直火にも劣らない火力を再現しており、銅鍋でも加熱が可能です。タッチパネル式になっており、火力調整・攪拌速度などを簡単に調整できます。自動運転機能を活用すれば、他の作業も同時に行えるため作業効率アップにつながるでしょう。ワイヤレス温度計によって生地の温度管理も容易なため、作業のマニュアル化ができ、誰でも同じ品質の商品が製造可能。

カスタードクッカー(ガス式・IH式)

高火力・短時間でカスタードクリームがつくれるように鍋底を掻きとるセンター羽根と2つのワイヤービーターを搭載。均一かつ滑らかに仕上がるため、より風味の良いカスタードクリームに仕上がるでしょう。特許を取得したワイヤレス温度計が搭載されているため、リアルタイムに温度の計測も可能です。攪拌スピード・火力は数値化したボリュームスイッチで調整でき、製品に合わせた設定もできます。容易に操作できるため、誰でも簡単に調整しやすいでしょう。

縦型ミキサー・ホットミックス(全自動/IH加熱)

IHで鍋底は沸騰まで加熱でき、ワイヤレス温度計によって細かな温度管理もできます。湯せんやカスタードクリーム、ジャム、シュー生地まで対応しており、加熱不要のミキシングも可能です。独自に開発した異形ツインホイッパーによって、きめ細やかな泡立ちも実現でき、ホイッパーだけでなく、さまざまな攪拌子の組み合わせもできます。粉体供給機・液体供給機を活用して、仕込みの途中で材料の追加工程も自動化できるため、事前の軽量も不要です。さらに粉体はふるいを行ったうえで供給し、液体は保温・攪拌もできるため、作業効率アップが図れるでしょう。

CD型攪拌機

あらゆる釜に取り付けられる撹拌機です。釜の容量・仕込み品の量・粘性などによって4種類がラインナップしており、インバータでの無段変速式のボリュームスイッチを搭載。攪拌速度も自由にコントロールができます。釜転倒時の羽根シャフトを除去しての首振り式をはじめ、シャフトを付けたままでに釜転倒もできる巻き上げ式も用意。巻き上げ式であれば、電動式・油圧式などにも対応可能です。

スタンピングミキサー

パン用の手ごね機で、混ぜ合わせながら杵で叩くため、無理な知皮を加えずに短時間で生地を練り上げられます。手ごね感覚の生地を実現し、非常に柔らかいパンに仕上がるでしょう。また加水量90%も可能で、高加水のもっちりとしたパン作りにも対応可能。そのため幅広いパンの種類をつくるのに役立つでしょう。臼の内部には生地の温度がリアルタイムにチェックできるよう温度センサーも搭載されているので、タイマーや温度によって機械を自動的に停止させることも可能です。

煮炊撹拌機KRS 固定釜土式

羽根軸のまわりに突起物が一切なく、羽根軸の取り付け・取り外しが簡単に行える構造になっています。そのためメンテナンス・清掃もしやすいでしょう。攪拌ヘッドはステンレス製で、清掃がしやすいだけでなく、耐久性面にも優れています。手練り方式の仕組みを採用しており、均一に物質が混合・攪拌できる撹拌機です。

煮炊撹拌機KRS 回転釜土式

各種練り餡・ゼリー・カスタードクリーム・ルー・グラタンなど様々な用途で使用可能です。立軸攪拌・横軸攪拌のメリットを活かしながら、上下左右の攪拌に役立ちます。低速であっても商品を焦がすことなく、痛めずに素材の風味や香りを生かすように攪拌。食品に応じて攪拌子や熱源なども選択可能です。

撹拌機を中心とした食品加工ラインの構築

撹拌機は、クリーム、ジャム、ソース、ドレッシングなどの液状食品や粘性の高い食品を加工するために欠かせない装置です。しかし、撹拌機単体ではなく、周辺機器との連携が重要です。例えば、撹拌機と加熱機能を備えた装置を組み合わせることで、加熱と混合を同時に行い、調理時間を短縮しながら品質を向上させることが可能です。さらに、撹拌後の食品を迅速に冷却する真空冷却機や、粉体・液体の原料を自動的に供給する供給機を導入することで、生産ライン全体の効率を劇的に改善することができます。

食品加工ラインの構築では、生産規模や製造する食品の種類に合わせた機器の選定が重要です。たとえば、粘性の高い材料を扱う場合には、高トルクの撹拌機が必要ですが、軽い液体であれば高速撹拌が可能な装置が適しています。このように、撹拌機は生産プロセスの中核を担う装置であると同時に、関連機器との調和を図ることでパフォーマンスを発揮します。

撹拌機の性能を左右する材料の特性

撹拌機を選定する際には、処理する食品の材料特性を理解することが重要です。例えば、クリームやジャムのように粘度が高い材料の場合、撹拌ブレードの形状やモーターの性能が大きな影響を及ぼします。低速で強力なトルクを発揮する撹拌機は、粘性の高い材料を均一に混合するのに適しています。一方、ソースやドレッシングのように流動性の高い材料では、高速で攪拌し、均質な混合を実現する装置が望まれます。

さらに、撹拌プロセスにおける温度管理も重要です。加熱が必要な食品では、均一な温度分布を実現するために加熱機能を持つ撹拌機を選択するべきです。また、冷却が必要な場合は、真空状態で冷却を行う真空冷却機と組み合わせることで、品質を保持しながら迅速な冷却が可能になります。材料特性に応じた機器選定が、製品の品質を左右するため、慎重な検討が必要です。

衛生管理とメンテナンスの重要性

食品製造において、衛生管理は何よりも優先されるべき事項です。撹拌機や関連機器は、食品が直接接触する部分が多いため、頻繁な洗浄と消毒が求められます。機器選定の際には、自動洗浄機能の有無や部品の分解のしやすさを考慮することが重要です。特に、分解・組み立てが複雑な機器は清掃に時間がかかるため、作業効率に影響を及ぼします。

また、衛生基準を遵守するためには、食品衛生法やHACCPの要件を満たす機器を選ぶことが不可欠です。具体的には、耐食性の高いステンレス鋼を使用した部品や、食品の混入リスクを防ぐ設計が施された機器が適しています。さらに、定期的なメンテナンスを行うことで、撹拌機の性能を維持し、生産ラインの停止リスクを抑えることができます。

撹拌機導入に向けた現場の準備

撹拌機や関連機器を導入する際には、現場での準備が不可欠です。機器の設置場所には、十分なスペースと耐荷重が求められます。また、電源容量や換気システムも適切に整備する必要があります。設置後にはテスト運転を行い、機器が正しく動作することを確認することが重要です。

さらに、操作する従業員へのトレーニングも欠かせません。撹拌機の操作方法や安全対策についての教育を行うことで、事故を防止し、機器の効果的な活用が可能になります。これらの準備を十分に行うことで、食品製造ラインを効率化し、製品の品質を安定させることができます。

撹拌機選定の際に考慮すべきポイント

撹拌機を選定する際には、まず生産量に応じた容量を選ぶことが基本です。さらに、撹拌機に求められる特定の機能、例えば加熱、冷却、真空撹拌、自動制御などの要件を明確にすることが重要です。また、メンテナンスのしやすさやランニングコストも選定の際に見逃せないポイントです。

加えて、信頼性のあるメーカーやサプライヤーを選ぶことで、アフターサポートや部品供給の面での安心感が得られます。実際の使用環境をシミュレーションして撹拌機を選ぶことが成功の鍵となります。

泡を取り除きたいなら脱泡機能があるものを選ぶ

撹拌機と言っても様々な特徴を持った商品があり、数多くのメーカーから多彩な製品が販売されています。そのため自社の製品づくりにあったものを選ぶことが大切です。たとえば泡を除去したいのであれば、脱泡機能が搭載されているものを選ぶようにしましょう。

撹拌脱泡機メーカーの
おすすめ3選をチェック!

効率的な処理を追求できる
撹拌脱泡機メーカー厳選3社

自社製品や素材の特性に合わせて繊細な調整ができ、効率化につながるカスタマイズ性と、自社製品での処理精度をしっかり追求できるようレンタルとデモの両方ができることに注目し、処理目的ごとにメーカーを厳選しました。
多量・大容量の
処理向き

三星工業

公式キャプチャ
引用元:三星工業株式会社公式HP(https://www.mitsuboshi-k.co.jp/high_rotor/)

独自の4カップ仕様により、最大80Lの大量処理が可能。

防爆仕様のため大量の材料を混ぜても安心

処理可能な容器の容量
300ml未満
1L未満
10L未満
20L未満
20L以上
【例えばこんな素材】

シリカ、高粘度樹脂、ワニス、セラミック増粘剤、オイル、UV硬化性樹脂など

公式HPで
詳しく確認

撹拌脱泡機の
特徴をチェック

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小~中容量の
処理向き

写真化学
(プロダクトカンパニー)

公式キャプチャ
引用元:写真化学(プロダクトカンパニー)公式HP(https://www.shashin-kagaku.co.jp/)

1カップ300mlから7000mlまでの間で、中容量のラインナップが最多

撹拌による温度上昇を抑制することができる

処理可能な容器の容量
300ml未満
1L未満
10L未満
20L未満
20L以上
【例えばこんな素材】

接着剤、フィラー、導電性ペースト顔料、酸化チタンなど

公式HPで
詳しく確認

撹拌脱泡機の
特徴をチェック

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小容量での
開発処理向き

シンキー

公式キャプチャ
引用元:シンキー公式HP(https://www.thinkymixer.com/ja-jp/)

研究用コンパクト機のなかでも、100mlの小型モデルあり。

新規材料でのレシピ提案のアフターサービスあり

処理可能な容器の容量
300ml未満
1L未満
10L未満
20L未満
20L以上
【例えばこんな素材】

シール材、グリス、ガラスペースト、シリコーン樹脂、PDMSなど

公式HPで
詳しく確認

撹拌脱泡機の
特徴をチェック

電話で問い合わせる

2021年11月2日時点で、Google検索で「撹拌脱泡機」と検索し表示されたメーカー公式サイト19社の中から、「カスタマイズ可能」「レンタル可能」「デモ利用可能」の記載があった3社を表示しています。それぞれのメーカーが製造している機械のラインナップの特徴を基に、利用シーンをお勧めしています。
【選出基準】
多量・大容量の処理向き…一度に合計40L以上の処理を行える機械を製造しているメーカーを選出。
小~中容量の処理向き…300mlから1Lの容量で処理可能な機械を多種製造しているメーカーを選出。
小容量での開発処理向き…100mlの容量で処理できる機械を多種製造しているメーカーを選出。