このページでは、化粧品作成に使用できる撹拌機についてピックアップしていきます。処理できる容量や実際の用途例などをチェックして、自社の化粧品作成業務に適しているかどうかチェックしてみてください。
化粧品の品質、使用時に肌に触れた瞬間の「テクスチャ(感触)」や、見た目の美しさを左右する光沢感は、配合成分だけでなく「撹拌(かくはん)」の精度によって劇的に変化します。
適切な撹拌は、成分を均一に分散させるだけでなく、経時変化による分離を防ぎ、製品の保存安定性を高める役割も果たします。
単に混ぜるだけでなく、「どのような粘度のものを」「どのくらいの速度で」「空気を入れずに」混ぜるか。自社の目指す製品品質を実現するためのパートナーとして、最適な撹拌機を選ぶことが成功への第一歩です。
実際の化粧品作成メーカー向けに開発された、大容量の混合・攪拌作業に適した撹拌機です。頭部昇降式となっており、攪拌具やカバーを含めた機械頭部が電動もしくは油圧装置によって、自動的に昇降するのが特徴。
加熱・冷却・減圧に対応しており、活用できる場面は多いと言えるでしょう。用途例として化粧品や化学原料・合成樹皮・粉末冶金・電池材料などの作成があげられます。原料の取り出し方は容器下部の特殊排出バルブの開閉、容器転倒式、容器着脱可搬式などです。
大型の撹拌機において「頭部昇降式」であることは、作業者の安全性と清掃のしやすさに直結します。撹拌終了後、インペラ(撹拌翼)が自動で上昇することで、タンク内部の残存物の回収や洗浄(CIP/COP)が容易になり、品種切り替え時のコンタミネーション(異物混入)リスクを大幅に低減できます。多品種少量生産を行う現場において、この「段取り替えの早さ」は大きなメリットとなります。
試験・少量生産用として適した、無断変速機を装備している高機能混合器です。低速から高速まで、回転速度の調節を無段階に行える点により、夏期・冬季の温度や湿度といった気象条件格差でも過剰攪拌や回転不足を起こしません。低い回転が行えるタイプやコンタミネーション防止タイプ、短時間で減圧可能な真空式タイプなども展開。
医薬・製薬・化学・食品の作成に加えて、電子材料や金属、非鉄金属などの作成にも活用可能です。
化粧品の中身は温度によって粘度が大きく変化します。例えば、冬場の低温環境下では粘度が高くなり、一定の回転数ではトルク不足で混ざりきらないリスクがあります。
逆に夏場は粘度が下がり、過剰な撹拌で気泡を巻き込んでしまう恐れがあります。「無段変速」であれば、その日の気温や原料の状態に合わせて微細な回転数調整が可能になり、年間を通じて安定した品質を維持することができます。
化粧品の作成用に開発された攪拌装置です。500r/minから22,000r/minまでの、広範囲にわたる回転制御が可能な仕様となっており、最高回転数は回転翼によって異なっています。データロギングシステムによって、回転数や攪拌負荷、温度などをsdカードに記録できるなど、業務の分析・効率化にも役立つでしょう。
乳化物の作成や、溶液への粉体の分散といった用途に活用できます。回転翼「ホモミクサーMARK II 2.5型」と「ホモディスパー2.5型」が展開中。
近年、化粧品製造においてもGMP(適正製造規範)に準拠した管理が求められています。データロギング機能により「いつ、誰が、どのような条件(温度・回転数・時間)で撹拌したか」を客観的な記録として残せることは、品質保証の観点から重要です。
また、研究開発段階で成功した「黄金のレシピ」を数値化しておくことで、担当者が変わっても同じ品質を再現できるため、技術継承のツールとしても機能します。
乳化製品の試作や製造に適した、真空乳化撹拌機です。ディスクタイプペラが2段装備された攪拌シャフトは、3,000rpmで無段変速が可能。掻き取りシャフトはテフロン性スクレーパが装備され、60rpmで無段変速できます。攪拌タンク内の製品は主軸撹拌機とスクレーパによる乱流で乳化が行われる他、酸化防止で光沢のある乳化製品の作成にも適しています。
化粧品や医薬品、乳化製品や高粘度製品の乳化にも適しています。
高粘度のクリームやジェルを製造する際、タンクの内壁に原料が付着してしまい、その部分だけ混ざらなかったり、加熱時に焦げ付いたりする問題が発生します。テフロン性スクレーパは、車のワイパーのように常に壁面を削ぎ落としながら撹拌します。
これにより、タンク内の温度を均一に保ち、全体をムラなく乳化させることが可能になります。特にデリケートな高級クリームの製造には、この「ダブルアクション(高速撹拌+低速掻き取り)」が不可欠です。
スケールアップにも活用できる、研究・開発の実験や配合・処方用撹拌機です。ビーカー用量は0.2~20L、回転数は50~3,300r/minとなっています。20種類以上のインペラを使うことによって、分散や乳化など多彩な製品作りに役立てられます。オプションパーツやアクセサリーとして、デイスパーや乳化用ローター、ステーターが展開。
安全装置としてミキサーヘッド上昇時の攪拌不可などインターロックが常備。デジタル温度計などのオプションもあります。
以上のように、化粧品の作成に活用できる撹拌機は多数展開されています。作成する用途や規模、用量などに適した撹拌機をチェックして、自社に最も適したものを選びましょう。安全装置やその他オプションパーツの有無も確認すると、幅広い目的に沿ってカスタマイズできるでしょう。
攪拌による泡立ちを防ぐなら、脱泡機能付きの撹拌機がおすすめです。滑らかな質感を想定した化粧品作成用の撹拌機の中には、脱泡・酸化防止機能の付いた機種も豊富にラインナップされていますよ。

独自の4カップ仕様により、最大80Lの大量処理が可能。
防爆仕様のため大量の材料を混ぜても安心
シリカ、高粘度樹脂、ワニス、セラミック増粘剤、オイル、UV硬化性樹脂など

1カップ300mlから7000mlまでの間で、中容量のラインナップが最多。
撹拌による温度上昇を抑制することができる
接着剤、フィラー、導電性ペースト顔料、酸化チタンなど

研究用コンパクト機のなかでも、100mlの小型モデルあり。
新規材料でのレシピ提案のアフターサービスあり
シール材、グリス、ガラスペースト、シリコーン樹脂、PDMSなど
2021年11月2日時点で、Google検索で「撹拌脱泡機」と検索し表示されたメーカー公式サイト19社の中から、「カスタマイズ可能」「レンタル可能」「デモ利用可能」の記載があった3社を表示しています。それぞれのメーカーが製造している機械のラインナップの特徴を基に、利用シーンをお勧めしています。
【選出基準】
多量・大容量の処理向き…一度に合計40L以上の処理を行える機械を製造しているメーカーを選出。
小~中容量の処理向き…300mlから1Lの容量で処理可能な機械を多種製造しているメーカーを選出。
小容量での開発処理向き…100mlの容量で処理できる機械を多種製造しているメーカーを選出。