遠心や自転公転式の撹拌脱泡機は、省令で定期的な自主検査が決められています。それ以外の機械も、材料に直接触れる羽根や棒は、こまめな手入れが欠かせません。法令などで決められていなくても、撹拌脱泡機を長期間安定して使い続けるためには、故障や損傷に早く気づいて対応できる、メンテナンスは重要です。
メンテナンスを怠った際のリスクは、機械の故障だけではありません。「製品品質の低下」こそが恐れるべき事態です。例えば、遠心式での回転バランスの崩れは「脱泡不足」を招き、製品に気泡が残る原因となります。また、撹拌翼の軸受(ベアリング)が摩耗すれば、金属粉が材料に混入するコンタミネーション事故を引き起こしかねません。一度でもメンテナンス不足でトラブルを起こしてしまえば、今後の信頼や余計な費用がかかることになってしまいます。
遠心や自転公転式の撹拌脱泡機(省令では「遠心機械」)は、定期的に年1回5つの項目について自主検査することが、厚生労働省の省令で定められています。所定項目を含む定期自主検査の代行サービスを実施しているメーカーもあります。
単に「動くから大丈夫」ではなく、「設計通りの性能を発揮しているか」を維持・管理することが、最終製品の歩留まり向上と信頼性確保につながります。自転公転式撹拌機は、数百G(重力の数百倍)もの強力な遠心力を発生させるため、万が一にも運転中に部品が破損して飛び出せば、重大な労働災害につながるため、きちんとメンテナンスを行う必要があるという訳です。
厚生労働省の省令で定められた自主検査では、5か所の異常の有無を調べることが決まっています。回転体、主軸の軸受部、ブレーキ、外わく、前4つのボルトのゆるみの5か所です。どれも重要なものですが、普段から機械を扱っていれば簡単にセルフメンテナンスができるものばかりです。
異常として判断する一例としては下記のようなものになります。
自主検査は、1年に1回行うことが厚生労働省の省令で定められています。また、その検査内容は記録して、3年間保存しなければなりません。機械を安定して長く使い続けるためにメンテナンスは欠かせないものです。なお、1年を超える期間使っていない機械は、自主検査の対象外となります。
ただし、「使っていない機械」であっても、使用を再開する際には、その時点で自主検査を実施する必要があります。長期間停止していた機械は、潤滑油(グリス)が固着していたり、パッキン類が劣化していたりすることが多いため、再稼働時を行う際は特に慎重な点検が必要です。メンテナンスをしたあとも、まずは少量からのテストを始めて異常がないかを確認していきましょう。
撹拌翼や棒方式の機械は、材料と直接接触する部分があるため、こまめなメンテナンスが欠かせません。また、メンテナンスすることで機械を安全に長く使うことが出来ます。
撹拌棒や棒方式の主な点検ポイントは次のとおりです。
などの点検を行います。モーター部や表面にごみやホコリがあれば取り除き、フィルターも汚れがあれば清掃しておきましょう。
撹拌翼や棒方式の機械は、法令などで定められた自主検査はありませんが、安全に長く使うためには同じように、定期的に検査することが望ましいです。翼や棒の部分は材料に直接触れるため、付着物によっては腐食や摩耗の原因となります。こまめに点検を行えば、早期に故障や損傷に気づいて対応でき、機械を長期使用できることにもつながるでしょう。
遠心機械である撹拌脱泡機は、省令で定められた自主検査を実施しなければなりません。早期に異常や故障を発見し、機械を安全に長期使用するために必要なことです。
省令などで検査が定められていない機械も、安定して長く使うためには、やはりこまめな点検や定期的な検査をすることが大切です。早めに故障を修理し、消耗品を交換すれば、機械へのダメージが減り、結果長い期間使用できることにつながるでしょう。
適切なメンテナンスは、機械の寿命を延ばすだけでなく、高価な買い替えコストを抑え、安定した生産スケジュールを守るための「投資」でもあります。日々の清掃という小さな積み重ねが、数年後の大きな利益となって返ってくるのです。

独自の4カップ仕様により、最大80Lの大量処理が可能。
防爆仕様のため大量の材料を混ぜても安心
シリカ、高粘度樹脂、ワニス、セラミック増粘剤、オイル、UV硬化性樹脂など

1カップ300mlから7000mlまでの間で、中容量のラインナップが最多。
撹拌による温度上昇を抑制することができる
接着剤、フィラー、導電性ペースト顔料、酸化チタンなど

研究用コンパクト機のなかでも、100mlの小型モデルあり。
新規材料でのレシピ提案のアフターサービスあり
シール材、グリス、ガラスペースト、シリコーン樹脂、PDMSなど
2021年11月2日時点で、Google検索で「撹拌脱泡機」と検索し表示されたメーカー公式サイト19社の中から、「カスタマイズ可能」「レンタル可能」「デモ利用可能」の記載があった3社を表示しています。それぞれのメーカーが製造している機械のラインナップの特徴を基に、利用シーンをお勧めしています。
【選出基準】
多量・大容量の処理向き…一度に合計40L以上の処理を行える機械を製造しているメーカーを選出。
小~中容量の処理向き…300mlから1Lの容量で処理可能な機械を多種製造しているメーカーを選出。
小容量での開発処理向き…100mlの容量で処理できる機械を多種製造しているメーカーを選出。