攪拌では邪魔板が使用されるケースもあります。邪魔板とはといった基本的な事から、邪魔板のメリット、種類や取り付け方などをご紹介します。邪魔板に興味乗る方はぜひご覧ください。
邪魔板とは、その名称が示すように流れを「邪魔」するための板です。流体の流れ中に設置することで、流れの向きや速さを変えることで浮遊微粒子を分離するためのものです。ちなみにバッフル板と呼ばれているものも同じものです。
攪乱の流れを敢えて邪魔することで、上下流(乱流)を発生させます。これにより、攪拌の効果が高まります。邪魔板を使用せずとも偏心取付によって乱流を起こすことは可能ですが、シャフトに負担がかかっていました。
しかし邪魔板であれば、負荷をかけることなく乱流を生むことができます。他にも泡立ちの原因となるボルテックスの抑制効果、益虫の個体の沈降防止や混合、さらには温度・濃度の均一化をもたらします。
邪魔板にはいくつかの形状があります。オーソドックスなタイプで最もシンプルな「平板形状」のものから、強度があることから高速回転や高粘度液体、長いバッフルにて効果を発揮するL型形状、液体の抵抗を軽減する円筒形状があります。
タンクの内壁面に溶接する方法です。邪魔板を2枚以上使用することで取り付け強度が高い点が特徴。これにより、高粘度液体の攪拌・高回転にも対応します。こちらの取り付け方がオーソドックスな形となっています。
タンクの内壁面に溶接したブラケットに邪魔板を取り付ける方法です。ブラケットはボルトを使用することで強度を出します。洗浄時だけではなく、他の攪拌のために一時的に邪魔板を外さなければならない時に有効です。
蓋のポートに邪魔板を設置・固定する方法です。蓋を外すことで邪魔板そのものも外すことができるタイプです。攪拌しない時には他の目的でポートを使用
できるので利便性の高い方法です。
邪魔板をカスタマイズできる業者もいます。例えば着脱式とリング一体型のバッフル板もあります。既存の攪拌では満足できない方、邪魔板を活用してみたものの、思った成果を挙げられずにいる方などは一度相談してみるのもよいでしょう。
独自の4カップ仕様により、最大80Lの大量処理が可能。
300mlから7000mlまでの間で、容量区分のラインナップが最多。
研究用コンパクト機のなかでも、100mlの最小モデルあり。
2021年11月2日時点でGoogle検索で「撹拌脱泡機」と検索し表示されたメーカー公式サイト19社の中から、「カスタマイズ可能」「レンタル可能」「デモ利用可能」の記載があった3社を表示しています。それぞれのメーカーが生産している機械のラインナップの特徴を基に、利用シーンをお勧めしています。
※多量・大容量の処理向き…一度に合計40L以上の処理を行える機械を生産しているメーカーを選出。小~中容器の処理向き…300mlから1Lの容量で処理可能な機械を多種生産しているメーカーを選出。小容量での開発処理向き…100mlの容量で処理できる機械を多種生産しているメーカーを選出。