撹拌する位置は、混ぜるものに合わせて調整することでよりスムーズに作業できます。場合によって邪魔板の設置も必要です。他にも、脱泡対策として脱泡機能付きの撹拌機が適している場合もあります。撹拌作業の効率化を求めるなら、知っておきたいポイントを押さえておきましょう。
撹拌する対象物同士の比重差が小さく、全体的に均一化したいという場合、容器の中ほどで中心からずらし設置します。偏心設置という方法で、不規則な乱入の発生により撹拌の効率化が可能です。
液面の渦発生の抑制も期待できます。空気を巻き込んでしまう、泡立ちが発生するなどの問題対策もできるのがメリットです。撹拌機を槽の上に設置する場合の方法として、基本の位置と考えるといいでしょう。プロペラ羽の一般的な撹拌機でも採用される置き位置です。
容器の下方で撹拌する方法もあります。比重が重い、槽の排出ノズルに内容物の蓄積が見られる場合の予防や対策が期待できる位置です。吸い上げる液流が強くなり、沈んだ内容物を引き上げつつ混ぜられます。
内容物の中には、比重が軽いものもあります。液面上に浮く、材料を上から入れて強い液流を起こしたいなら邪魔板(バッフル)の設置が必要です。邪魔板を設置することで、撹拌槽の中に乱流を起こせます。液流を邪魔板に当てることで不規則な動きにして、撹拌効率をアップさせるのです。
これで液体がただ回るだけになる状態を解決できます。軽い内容物も槽内に引き込みやすくなるのがメリットです。
撹拌する位置によって、効率性を高められます。なぜ混ぜるのか、内容物の性質に合わせてどこの位置にすればいいか適した場所で撹拌することで、結果は大きく変わるでしょう。全体的に均一化したいなら、容器の中ほどで中心からずらした場所に撹拌機を設置します。
沈降の予防や解消をするなら容器の下方に設置してください。水面付近までちゃんと混ぜたいなら、邪魔板を設置します。また、脱泡したい場合なら脱泡機能を持った撹拌機を選びましょう。
独自の4カップ仕様により、最大80Lの大量処理が可能。
1カップ300mlから7000mlまでの間で、容量区分のラインナップが最多。
研究用コンパクト機のなかでも、100mlの最小モデルあり。
2021年11月2日時点でGoogle検索で「撹拌脱泡機」と検索し表示されたメーカー公式サイト19社の中から、「カスタマイズ可能」「レンタル可能」「デモ利用可能」の記載があった3社を表示しています。それぞれのメーカーが生産している機械のラインナップの特徴を基に、利用シーンをお勧めしています。
※多量・大容量の処理向き…一度に合計40L以上の処理を行える機械を生産しているメーカーを選出。小~中容量の処理向き…300mlから1Lの容量で処理可能な機械を多種生産しているメーカーを選出。小容量での開発処理向き…100mlの容量で処理できる機械を多種生産しているメーカーを選出。