撹拌を効率化したい場合、基本的には取り扱う内容液に対し適切な撹拌機を選ぶのが基本です。ただ選ぶだけでなく、撹拌率をアップさせる効率的な方法もあります。例えば、高粘度液の撹拌を効率化するためには温めるのが良いでしょう。
高粘度液の撹拌効率をアップさせるためには、温める方法をはじめとして、バッフルの使用や適切な容器の選定などがあります。
高粘度液は混ざりにくく、ムラができやすいのが特徴です。対策の一つに、高粘度液を温める方法が挙げられます。この方法を使うには、温められる液体という点が大前提です。
ヒーターユニットを使用すると、温めながら撹拌できます。他にも容器にラバーホールを巻きつける、2層式のジャケット容器を使い温水で温める方法もあります。効率性を求めるなら、その中でもヒーターユニットがおすすめです。
バッフルは邪魔板と呼ばれる板で、容器に入れて液流を変化させられます。これは液の流れがバッフル板に当たり、乱流が起きるためです。バッフル板がないと、単純に液が回るだけの状態になります。
結果、同じ場所をぐるぐる回るだけになり、上下の液流が生まれにくい状態になるのです。また、ボルテックスという渦が発生して空気を巻き込んでしまいますが、これもバッフルで解決できます。
撹拌しやすい容器を選ぶのも基本です。角がない、デッドスペースがない、液温調節できる、撹拌機を取り付けられる容器などから選んでみてください。
たとえば、角があると溶け残りによる撹拌ムラが起きやすくなります。デッドスペースがないことで、撹拌しにくいスペースを減らせます。また、材料の溶解をスムーズにしたいのであれば、液温調節ができるものを選びましょう。撹拌機を取り付けられる容器ならより作業効率性を高められますし、作業者の負担も軽くなります。
羽根を1段だけで速く回すには大きな力が要り、液も飛び散りやすくなる問題があります。羽根を2段、3段と増やしてゆっくり回していくと、全体がまんべんなく流れてムラの対策となる方法です。羽根を増やすというシンプルな方法ですが、作業時間も単段の時に比べると短くなるため、結果として必要な電力も下げられる可能性があります。
より効率的に混ぜられるようにするなら、羽根同士の間隔は羽根径の1.2から1.5倍を目安にすると、渦がぶつからずスムーズに流れるという点を押さえておきましょう。
液の粘りけは、原料の配合やタンクの温度で刻々と変わります。モーターにインバーターを付いていれば、ダイヤルやタッチパネルで回転数を自由に変えられます。撹拌中に電流値やトルクを表示し、負荷が上がったら自動でスピードを落とす設定にしておくと、過負荷による停止を防ぎつつ、余分な高速運転を避けられます。結果として作業時間が短くなり、電気代も抑えられるので一石二鳥です。
発泡性のある樹脂やコスメ原料は、空気を巻き込みやすく、仕上がりが白っぽくなったり比重ムラが出たりします。タンクのフタを密閉し、圧力を下げると、泡が膨らまずにつぶれやすくなるため、ツヤのある均質な液に仕上がります。仕上げ段階では回転数を落として逆回転を数分入れると、表面に残った気泡も抜け、製品ロスが減ります。
タンクから製品を送り出す配管の途中に、ねじれた羽根のようなスタティックミキサーを入れる方法です。液が通過すると自然に分流・合流をくり返し、タンクでわずかに残った濃度ムラや温度ムラをさらに均一化します。モーターも電源も不要で、既存ラインに後付けできる点が魅力です。装置を大きく改造せずに後付けできるため、低コストで均質化を強化できます。
タンクの側面に超音波発生器を取り付けると、水槽で超音波洗浄するように微細な振動が液に伝わります。この振動で粒子の固まりがほぐれ、濃い液でもさらりと混ざりやすくなります。回転数を極端に上げなくても撹拌効果が得られるため、発熱やモーター負荷を抑えられ、電力もおさえられ、熱の発生も減らせます。
撹拌作業をスムーズにするには、撹拌したい液体やニーズに合わせた撹拌機の導入をおすすめします。撹拌の効率化を考えるなら、温める、バッフル、適した容器を使用することが有効です。温められるなら粘度が下がって撹拌作業がスムーズになります。バッフルを使用すれば、液流に変化を起こして乱流になることで撹拌効率をアップできるのです。
容器も適切なものを選びましょう。角がない、デッドスペースがない、液温調節が可能、撹拌機の取付ができる容器を選ぶことでより効率的な撹拌作業ができます。

独自の4カップ仕様により、最大80Lの大量処理が可能。
防爆仕様のため大量の材料を混ぜても安心
シリカ、高粘度樹脂、ワニス、セラミック増粘剤、オイル、UV硬化性樹脂など

1カップ300mlから7000mlまでの間で、中容量のラインナップが最多。
撹拌による温度上昇を抑制することができる
接着剤、フィラー、導電性ペースト顔料、酸化チタンなど

研究用コンパクト機のなかでも、100mlの小型モデルあり。
新規材料でのレシピ提案のアフターサービスあり
シール材、グリス、ガラスペースト、シリコーン樹脂、PDMSなど
2021年11月2日時点で、Google検索で「撹拌脱泡機」と検索し表示されたメーカー公式サイト19社の中から、「カスタマイズ可能」「レンタル可能」「デモ利用可能」の記載があった3社を表示しています。それぞれのメーカーが製造している機械のラインナップの特徴を基に、利用シーンをお勧めしています。
【選出基準】
多量・大容量の処理向き…一度に合計40L以上の処理を行える機械を製造しているメーカーを選出。
小~中容量の処理向き…300mlから1Lの容量で処理可能な機械を多種製造しているメーカーを選出。
小容量での開発処理向き…100mlの容量で処理できる機械を多種製造しているメーカーを選出。