こちらの記事では、「カップリング」について説明していきます。どのような部品で、なぜカップリングが必要なのかなどについてまとめていますので、ぜひ参考にしてみてください。
「カップリング」とは、機械の軸と軸を結合するための部品です。2つの軸の取り付け誤差(ミスアライメント)などを吸収し、駆動側から従動側に対して動力を正確に伝える役割を持っています。
例えば太さの違う軸と軸を繋げたい場合、そのままでは結合ができません。しかし、カップリングを使うことによって軸同士を結合させ、動力を伝えられるようになります。
この「カップリング」は「軸継手」、「ジョイント」とも呼ばれています。ちなみに、「軸継手」を英訳すると「カップリング」になります。
続いて、軸と軸を結合するカップリングがどのような役割を持っているのかを見ていきましょう。
カップリングを使うことによって駆動軸と従動軸を繋ぎ、動力を伝達できるようになります。もし、カップリングを使用せずに一体型の機器を使おうと考えた場合、まずコストや精度の面で課題が出てくる可能性があることや、運搬する際や機械に組み付けを行うときに余計な工数がかかってしまう問題が発生します。
さらに、一体型の場合は駆動側・従動側の片方に不具合が発生したり故障したりした場合には、全て交換する必要が出てくるなどのデメリットがあります。
カップリングは、取付誤差を吸収する役割も持っています。
取付誤差とは、軸と軸のずれ(偏心・偏角、軸方向変位など)を指しています。もし軸と軸がずれている場合、周りの部品に余計な力がかかり、騒音や振動が発生する原因になります。さらに、同じ部品同士であっても加工精度の誤差などがあるため、それらを毎回精度良く組み立てることは非常に難しいといえるでしょう。
このように軸と軸同士を高い精度で取り付けを行うのは困難であるものの、カップリングを使用すれば取付誤差を吸収して動力を伝えられるようになります。
カップリングの使用によって、振動を吸収できるメリットもあります。
例えば、モータなど駆動側で発生した振動がボールネジなどに伝わるといったように、機械を動かす際には、周りの部品に対して振動や衝撃が加わる場合も。このような状況になると規定位置からのずれが発生し、機械の性能を発揮できなくなってしまいます。
このような状況の場合、カップリングが振動を吸収することによって高い精度で従動側を動かせるようになります。さらに、外部から衝撃を受けた場合にもカップリングが衝撃を吸収してモーターに衝撃が伝わることを防げます。
モーターは、使用している中でだんだんと熱を持ってくるようになります。この熱が従動側に伝わってしまった場合には、ボールネジなどが膨張して長さが変わってしまうことがあります。こうなると、位置決めの精度が下がってしまうために本来の機械精度を発揮できなくなってしまいます。
カップリングを使用すると、モーターが熱を持ってきたとしてもその熱が他の部品に伝わってしまうことを防げるメリットがあります。
独自の4カップ仕様により、最大80Lの大量処理が可能。
1カップ300mlから7000mlまでの間で、容量区分のラインナップが最多。
研究用コンパクト機のなかでも、100mlの最小モデルあり。
2021年11月2日時点でGoogle検索で「撹拌脱泡機」と検索し表示されたメーカー公式サイト19社の中から、「カスタマイズ可能」「レンタル可能」「デモ利用可能」の記載があった3社を表示しています。それぞれのメーカーが生産している機械のラインナップの特徴を基に、利用シーンをお勧めしています。
※多量・大容量の処理向き…一度に合計40L以上の処理を行える機械を生産しているメーカーを選出。小~中容量の処理向き…300mlから1Lの容量で処理可能な機械を多種生産しているメーカーを選出。小容量での開発処理向き…100mlの容量で処理できる機械を多種生産しているメーカーを選出。