化粧品などのように、熱によって変質する可能性のある製品を製造する際には、冷却機能のついた攪拌脱泡機の導入が不可欠でしょう。ここでは、冷却仕様の攪拌脱泡機の使用事例をご紹介します。
あらゆる材料に対応する自公転比率可変型の攪拌脱泡機。機器へのダメージを軽減させるため、せん断力を抑制しながら発熱を抑制。真空引きができない材料の脱泡にも適しています。ワンモーターで自公転を行う独自のアウターリング方式を採用しているため、騒音や振動も微弱。環境にもやさしい機種として現場で重宝されています。
構造がシンプルなので、故障しにくく安定した運転が実現します。
自転・公転型プロペラレス混和方式の攪拌脱泡機。少量の材料調整に適した「最大積載量310g」の小型攪拌機です。汎用性が高く、低粘度から高粘度まで幅広い材料に対応。攪拌と脱泡の2モード設定により、材料の処理を分単位で行うことができます。研究開発や生産工程における少量の攪拌調整に活躍しています。
カーボンスチールやステンレス鋼が一般的です。耐食材ではチタニウム、カーペンタ、シクロマルなどが挙げられます。
伝熱性能とは、静止している物質が熱を高いほうから低いほうへと伝える性質を指します。物質中の電子が活発に動くことで熱伝導が発生するため、電子を通しやすい物質ほど熱伝導率が高いです。また、結晶格子が振動することでも熱伝導が生じます。
撹拌したいものが塗料の場合、攪拌における回転数と電熱性能は比例関係にあり、回転速度が速いほど塗料に熱が加わるでしょう。塗料によっては、攪拌の速度が速すぎることで性質が変化してしまう可能性があります。そのため、撹拌脱泡を使用する際は、冷却機能が搭載されているものを選ぶようにしましょう。
攪拌脱泡機に冷却機能を付帯させるためには、オプションで機能を追加する形が一般的です。冷却システムにはさまざまありますが、ドライアイスを使用するなどのシンプルな方法もおすすめです。
材料の性質や製造工程に鑑み、自社に適切な冷却機能のついた製品を選ぶようにしましょう。
独自の4カップ仕様により、最大80Lの大量処理が可能。
1カップ300mlから7000mlまでの間で、容量区分のラインナップが最多。
研究用コンパクト機のなかでも、100mlの最小モデルあり。
2021年11月2日時点でGoogle検索で「撹拌脱泡機」と検索し表示されたメーカー公式サイト19社の中から、「カスタマイズ可能」「レンタル可能」「デモ利用可能」の記載があった3社を表示しています。それぞれのメーカーが生産している機械のラインナップの特徴を基に、利用シーンをお勧めしています。
※多量・大容量の処理向き…一度に合計40L以上の処理を行える機械を生産しているメーカーを選出。小~中容量の処理向き…300mlから1Lの容量で処理可能な機械を多種生産しているメーカーを選出。小容量での開発処理向き…100mlの容量で処理できる機械を多種生産しているメーカーを選出。