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減速機

このページでは、減速機について説明しています。減速機とまぎらわしい装置として変速機があげられますが、両者の相違点についてもみていきましょう。また、減速機が故障してしまった場合に、原因をふまえてどのように対策すべきか、その点についてもわかりやすく解説しています。

減速機とは

歯車などを用いて回転速度を下げるための装置のことを、減速機といいます。速度を下げると、そのかわりにトルク、つまり大きな力を出せるようになります。同じモーターの場合であれば、回転速度を半減させることで、トルクが倍になるわけです。さまざまな減速機が販売されていますが、撹拌の目的を達成できる回転速度の設定に対応している減速機を選ぶ必要があります。

変速機との違い

減速機と変速機、いずれもモーターの回転速度を下げることで必要な力を得るための装置です。相違点は、減速機は一定速ですが、変速機は速度の変化が可能であるという点です。そのため、減速機であらかじめ大幅な減速をした上で、その速度調節を変速機で行えば、動力をスムーズに取り出すことが可能になります。

減速機・変速機の必要性

回転機械にはそれぞれ、効率よく稼働できる回転速度の範囲があります。もちろん、モーターにも効率の良い出力回転速度があるわけです。回転機械の必要な回転速度はたいてい、モーターの出力回転速度より低いので、必要な回転速度とモーターの出力回転速度を合わせようとする際には、変速用の装置と減速用の装置の両方が必要になるのです。

機械式無段変速機とは

減速機と異なり、変速機の出力回転速度は、一定の範囲内で変化させられます。そして、変速機のうち、接触断面の回転速度差を活用した摩擦伝導機構があり、かつハンドル操作でモーターの速度を無段階変速できるタイプの装置のことを特に「機械式無段変速機」といいます。

モーノポンプでも無段階変速が可能な変速機

モーノポンプでも無段階変速できる機械式変速機が多く使用されています。減速機および変速機を使うことでトルクが上がるので、モーター容量を抑えられます。ただし、上がった分のトルクの伝達効率は100%ではないこと、そして回転速度の調整幅は有限であることに留意する必要があります。

減速機の故障や対策

減速機の状態に問題があるときは、正しく対応・処置することが大切です。

回転速度

発熱している

異音がする

振動が強い

オイル漏れ

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効率的な処理を追求できる
撹拌脱泡機メーカー厳選3社

自社製品や素材の特性に合わせて繊細な調整ができ、効率化につながるカスタマイズ性と、自社製品での処理精度をしっかり追求できるようレンタルとデモの両方ができることに注目し、処理目的ごとにメーカーを厳選しました。
多量の材料を
一気に混ぜて
大量生産する企業向け

三星工業

公式キャプチャ
引用元:三星工業株式会社公式HP(https://www.mitsuboshi-k.co.jp/high_rotor/)

独自の4カップ仕様により、最大80Lの大量処理が可能。

防爆仕様のため大量の材料を混ぜても安心

処理可能な容器の容量
300ml未満
1L未満
10L未満
20L未満
20L以上
【例えばこんな素材】

シリカ、高粘度樹脂、ワニス、セラミック増粘剤、オイル、UV硬化性樹脂など

撹拌脱泡機の
特徴をチェック

公式HPで
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少量の材料を
効率よく生産する
企業向け

写真化学
(プロダクトカンパニー)

公式キャプチャ
引用元:写真化学(プロダクトカンパニー)公式HP(https://www.shashin-kagaku.co.jp/)

1カップ300mlから7000mlまでの間で、中容量のラインナップが最多

撹拌による温度上昇を抑制することができる

処理可能な容器の容量
300ml未満
1L未満
10L未満
20L未満
20L以上
【例えばこんな素材】

接着剤、フィラー、導電性ペースト顔料、酸化チタンなど

撹拌脱泡機の
特徴をチェック

公式HPで
詳しく確認

電話で問い合わせる

少量の材料を使用する
研究開発の
企業向け

シンキー

公式キャプチャ
引用元:シンキー公式HP(https://www.thinkymixer.com/ja-jp/)

研究用コンパクト機のなかでも、100mlの小型モデルあり。

新規材料でのレシピ提案のアフターサービスあり

処理可能な容器の容量
300ml未満
1L未満
10L未満
20L未満
20L以上
【例えばこんな素材】

シール材、グリス、ガラスペースト、シリコーン樹脂、PDMSなど

撹拌脱泡機の
特徴をチェック

公式HPで
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2021年11月2日時点で、Google検索で「撹拌脱泡機」と検索し表示されたメーカー公式サイト19社の中から、「カスタマイズ可能」「レンタル可能」「デモ利用可能」の記載があった3社を表示しています。それぞれのメーカーが製造している機械のラインナップの特徴を基に、利用シーンをお勧めしています。
【選出基準】
多量・大容量の処理向き…一度に合計40L以上の処理を行える機械を製造しているメーカーを選出。
小~中容量の処理向き…300mlから1Lの容量で処理可能な機械を多種製造しているメーカーを選出。
小容量での開発処理向き…100mlの容量で処理できる機械を多種製造しているメーカーを選出。