このページでは、減速機について説明しています。減速機とまぎらわしい装置として変速機があげられますが、両者の相違点についてもみていきましょう。また、減速機が故障してしまった場合に、原因をふまえてどのように対策すべきか、その点についてもわかりやすく解説しています。
歯車などを用いて回転速度を下げるための装置のことを、減速機といいます。速度を下げると、そのかわりにトルク、つまり大きな力を出せるようになります。同じモーターの場合であれば、回転速度を半減させることで、トルクが倍になるわけです。さまざまな減速機が販売されていますが、撹拌の目的を達成できる回転速度の設定に対応している減速機を選ぶ必要があります。
減速機と変速機、いずれもモーターの回転速度を下げることで必要な力を得るための装置です。相違点は、減速機は一定速ですが、変速機は速度の変化が可能であるという点です。そのため、減速機であらかじめ大幅な減速をした上で、その速度調節を変速機で行えば、動力をスムーズに取り出すことが可能になります。
回転機械にはそれぞれ、効率よく稼働できる回転速度の範囲があります。もちろん、モーターにも効率の良い出力回転速度があるわけです。回転機械の必要な回転速度はたいてい、モーターの出力回転速度より低いので、必要な回転速度とモーターの出力回転速度を合わせようとする際には、変速用の装置と減速用の装置の両方が必要になるのです。
減速機と異なり、変速機の出力回転速度は、一定の範囲内で変化させられます。そして、変速機のうち、接触断面の回転速度差を活用した摩擦伝導機構があり、かつハンドル操作でモーターの速度を無段階変速できるタイプの装置のことを特に「機械式無段変速機」といいます。
モーノポンプでも無段階変速できる機械式変速機が多く使用されています。減速機および変速機を使うことでトルクが上がるので、モーター容量を抑えられます。ただし、上がった分のトルクの伝達効率は100%ではないこと、そして回転速度の調整幅は有限であることに留意する必要があります。
減速機の状態に問題があるときは、正しく対応・処置することが大切です。
独自の4カップ仕様により、最大80Lの大量処理が可能。
防爆仕様のため大量の材料を混ぜても安心
シリカ、高粘度樹脂、ワニス、セラミック増粘剤、オイル、UV硬化性樹脂など
1カップ300mlから7000mlまでの間で、中容量のラインナップが最多。
撹拌による温度上昇を抑制することができる
接着剤、フィラー、導電性ペースト顔料、酸化チタンなど
研究用コンパクト機のなかでも、100mlの小型モデルあり。
新規材料でのレシピ提案のアフターサービスあり
シール材、グリス、ガラスペースト、シリコーン樹脂、PDMSなど
2021年11月2日時点で、Google検索で「撹拌脱泡機」と検索し表示されたメーカー公式サイト19社の中から、「カスタマイズ可能」「レンタル可能」「デモ利用可能」の記載があった3社を表示しています。それぞれのメーカーが製造している機械のラインナップの特徴を基に、利用シーンをお勧めしています。
【選出基準】
多量・大容量の処理向き…一度に合計40L以上の処理を行える機械を製造しているメーカーを選出。
小~中容量の処理向き…300mlから1Lの容量で処理可能な機械を多種製造しているメーカーを選出。
小容量での開発処理向き…100mlの容量で処理できる機械を多種製造しているメーカーを選出。